宿泊してみないとわからない直島・ベネッセハウスの利用ポイント

現代アートの聖地として注目されている香川県・直島。中でも美術館とホテルの機能が複合した、世界でも類稀な施設であるベネッセハウスに一度は泊まりたいと考えている方も多いだろう。だが、ガイドブックを読んだり、日帰りで島や美術館を訪れているだけではわからないことがいくつもある。ここでは、私が2012年1月に泊まって実感したポイントをまとめておく。

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上野毛駅改良工事は最初から安藤忠雄プロジェクトだったのか

東急大井町線「上野毛駅」は、安藤忠雄建築研究所の設計により2011年3月竣工予定で工事が続けられているが、この駅は途中で明らかに設計が変更になり、工期も大幅に延びている。東急電鉄から発表がないので詳細な経緯は不明だが、これまでの動きをまとめてみる。

06年8月時点の完成予想図

この時点では、溝の口方面の旧駅舎はそのままの規模で、大井町方面に新駅舎が出来ることになっていた(東急電鉄「HOT ほっと TOKYU」06年8月号掲載イラストに加筆)

上野毛駅改良工事は06年2月に発表され、同年6月に着工した。東急電鉄が毎月発行しているリーフレット「HOT ほっと TOKYU」06年8月号によると、バリアフリー化と大井町線急行運転のための通過線新設が目的で、この時点では08年9月完成予定となっていた。掲載されている完成イメージ図は、上野毛通りを挟んで大井町方面に新駅舎、溝の口方面に旧駅舎が描かれている。

旧駅舎は独立した建物として改築し、新駅舎とは連絡されていない。現在の計画とは規模・デザインとも全く異なっている。ここでは安藤忠雄氏の名前はない。当時、駅に貼られたポスターを撮影したブログ「鉄分補給を告白する日記みたいなの」(拡大可)を見ると、大井町方面側の人工地盤も狭く、線路全体を覆っていないことがわかる。

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