AutoReserveの「予約代行」サービスは、「予約出来ない」店も掲載されている


旅先で飲食店を予約しようと検索すると、AutoReserveがヒットすることが続いた。普通のグルメサイトのように予約出来るのかと思ったが、よく見ると店の公式サイトに掲載されている休業日と違うし、人気店なのに「×:空席なし」が表示されていない。

おかしいと思って確認したら、その店はAIによる「予約代行」サービスだった。AutoReserve側が自動的に店の紹介ページを作成し、希望する日時を入力すると、AIが電話予約を代行する(店に自動音声で電話し、可否をプッシュボタンで尋ねる)。当然ながら空席がないとダメだし、最新の休業日も反映されていない。そもそも電話予約を受け付けていないのに、ネット上から電話番号を拾って勝手に予約ページを生成されている場合もあり、電話に出ないと何度でも掛けてくる。数年前から報道されていたのを思い出した。

FNNプライムオンライン「AIが予約代行『オートリザーブ』に苦情相次ぐ…『電話予約のみの店でもネットから予約』画期的サービスと急がれる整備【福岡発】」(2022年5月28日付)

神戸新聞NEXT「AIの代行電話が鳴り続けて『予約は受け付けてないのに…』 飲食店困惑の予約サービス…これだと誤解をうむのでは?」(2023年12月19日)

TBS NEWS DIG「“AIによる飲食店電話予約代行サービス”に困惑 『予約は受け付けていない』とSNSなどに投稿の店相次ぐ『反応がないというのが1番いけません』」(2024年5月31日付)

これだけトラブルが報道されているなら、普通は仕様を変更すると思うが、世の中がAIについてくると思って変えないのだろう。ネット上の多くのグルメサイトが客からの情報で編集されているので、AutoReserveも同じだと思っているのだろう。だが、たとえ「予約代行」であっても、予約に関する機能は店側が了承してこそ掲載出来るものではないだろうか。客側も電話が苦手でも、店の予約ぐらい電話してほしい。そのほうが確実だろう。なんだか、「退職代行」サービスに近いものを感じる。

さらにおかしいと思うは、店が提携している場合は「公式予約」として、「その場で空席状況を確認し、すぐに予約を確定できます」とあるが、「予約代行(リクエスト予約)」しかない店にも「公式」表示があった。休業日も間違っている。これはトラブルになると思った。

クレジットカード情報を紐づけて自動的にキャンセル料を自動徴収する機能があることや、各国語に自動翻訳されてインバウンド集客に使える点は店のメリットだが、客がこのサービスで「予約可能」と思い込んでいると怖い。AutoReserveは「予約代行」をしようとするサービスで、結果はどうなるかわからない。

最近は予約トラブルに加えて、GoogleマップにAutoReserveへのリンクが貼られたり、AutoReserveが生成したメニューが表示される問題も起きている。これはGoogleがネット上の情報を網羅するポリシーで運営されており、GoogleがAutoReserveと連携していると防げない。店側も定期的にパトロールして削除申請するしかないようだ。

note「飲食店のGoogleビジネスプロフィールに勝手に新規メニューが追加される問題」(2026年1月13日付)

今後AIによる自動生成が盛んになり、法的規制がないとこうしたトラブルは増加の一途だろう。ネット上を見ると、AI活用ということで評価している識者もいるが、全体の方向性が正しくても、個別のサービスが正しいとは限らない。


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