ソニーのブルーレイディスクレコーダーで、BD-R(1層)フォーマット後の24GBに録画出来るのは実効22.4GB


この記事は2013年11月に掲載されたものです。
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番組をHDDからブルーレイディスク(BD)にダビングする際、1枚に何タイトル入るかを計算すると思うが、このときの指標は時間ではなくデータ量である。BDには録画可能時間が書かれているが、あくまで目安である。

データ量はチャンネルごとのデータ転送レートで決まる。同じハイビジョン放送でも、地上デジタル放送は最大17Mbps、BSデジタル放送は最大24Mbpsで、BSのほうが画質がよい。BD-R(1層)には、録画時間が「地上デジタル180分、BSデジタル130分」と書かれているが、これは最大レートで計算したものなので、実際にはもう少し録画可能なはずだ。

このため、実際に録画したタイトルがBDに入るかはデータ量で計算するわけだが、ソニーのブルーレイディスクレコーダーの残量表示がデータ量でないことに気づいた。

私が使用しているBDZ-RX100*1 は、25GBのBD-R(1層)をフォーマットすると、残量は24GBと表示される。ここに、HDDから15.7GBと8.2GBの2タイトルをHDDからダビングしようとすると、合計23.9GBで容量は足りている計算なのに、

ダビング先の残量が足りません。
ダビングモードが高いタイトルを
以下のダビングモードに調整して実行しますか?

自動調整ダビングモード:XR

と表示される。

ハイビジョン画質で保存したくてBDにしているのに、それはないだろう。データ量もきちんと計算しているのに、これはどういうことか。

しかも、BD-Rはあとからレーベル印刷して痛んではいけないと思い、先に2タイトルをダイレクトプリント済みである。メディアまでムダになってしまったではないか。

調べてみると、ブルーレイディスクレコーダーに共通する注意点があることがわかった。

  • ディスクメーカーは、わかりやすく1GB=1,000MBで計算しているが、コンピュータ上のデータ量は1GB=1,024MBで計算するので、25GBのBD-R(1層)は実効23.3GBである。

    ディスクメーカーの表示:25GB=25,000MB=25,000,000KB=25,000,000,000バイト
    実際のデータ量:25,000,000,000バイト÷1024(KB)÷1024(MB)÷1024(GB)=約23.3GB

    旧DOS/V POWER REPORT/Q&A COLLECTION「HDDの容量認識法の違い」

  • これをソニーのブルーレイディスクレコーダーでフォーマットすると、データ量は実効22,361MB(22.4GB)だが、ソニーもディスクメーカーなので残量24GBと表示する。

    価格.com「BDディスクのフォーマット後の容量について」

これに対し、HDDに記録されたタイトルの容量は、コンピュータ上のデータ量と同じく1GB=1,024MBで計算するのが普通だ。従って、2タイトルの合計23.9GBは実際に23.9GBあり、フォーマット後の22.4GBには入らない。

今後は合計22.4GB未満になるよう注意したい。

なお、自動調整ダビングモードを実行してしまうと、モード変換ダビングとなり、ダビングは等倍速となる。2時間の番組は2時間かかり、その間他の録画・再生が一切出来なくなる。ダビングモードを落とすのなら、最初からHDDにそのモードで録画すべきである。

ソニー製品情報/Q&A よくある質問「ダビング中の制限 (できること・できないこと) を教えてください。」

DVDの時代は、モードを落としてダビングすることも結構あったが、アナログ放送が終了してほとんどのチャンネルがハイビジョンになった現在、そのままの画質でBDにダビングすることが普通になった。このため、ディスクの残量を意識することが多くなった。ソニーもフォーマット後の残量は、リアルなデータ量を表示すべきではないだろうか。

  1. 容量はリモコンの[オプション]⇒[情報表示]で確認出来る。 []