さぬきうどん老舗中の老舗「かな泉」が五反田に東京初進出


この記事は2011年6月に掲載されたものです。
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五反田の東急池上線高架下に、「五反田桜小路」という6店舗の横丁が出来た。これまで橋脚の耐震補強工事をしていたところだ。5月12日から先行オープンが始まり、6月1日に正式オープンした。

「かな泉」

こじんまりとしているが、店舗は注目の初出店が多く、おもしろいラインナップだ。私が目を見張ったのが、「讃岐うどんの庄 かな泉」。さぬきうどん老舗中の老舗で、ブームになる前の香川では、他県からの客人を連れていく代表的な店で、「ここなら間違いないだろう」と思われていた。ブームになってからは、格安のセルフ店や製麺所系の野趣あふれる店がもてはやされているが、店員がきちんとサービスしてくれる店としては代表格と言っていい(セルフ店もある)。コシが強いさぬきうどんの中でも、もちもちした食感に定評がある。

東京は初出店。香川以外はフランチャイズ展開だが、ネット上に直営店出身者が来るとの書き込みもあり、期待出来そうだ。「はなまるうどん」「丸亀製麺」も悪くないが、「かな泉」は香川県人には特別な思いがあり、ここがうまくないと困惑してしまう。私は中学・高校時代が香川で、生粋の香川県人というわけではないが、親と一緒にきちんと食事として行くときは「かな泉」だった。

五反田はセルフ店で、「はいねぶZ」がオープン日のリポートを載せている。現在はオープン記念価格で、かけうどん小が250円、ぶっかけ小が350円。東京ではこんなものだろうが、香川の「かな泉」セルフ店の価格設定は、四国新聞社のデータベース「讃岐うどん遍路」を見ればわかる。

(2012年6月18日追記)

その後、夜に一度足を運んだが、中途半端な居酒屋形態で先行きが危ぶまれた。結局、五反田店は12年2月撤退。「五反田桜小路」自体も半分が撤退という惨憺たる状況になっている。