「ウルトラセブン」欠番の第12話「遊星より愛をこめて」デジタルリマスター版がネット流出


「ウルトラセブン」欠番の第12話「遊星より愛をこめて」については、これまで下記2本のアーティクルを掲載した。

このまま進展がないと思われた本件だが、初回放送から58年を迎えた2025年末に大きな出来事があった。「遊星より愛をこめて」の鮮明な動画が「ニコニコ動画」(sm45722477)に投稿されたのだ。これまで不鮮明な海外版を見たことはあったが、このままブルーレイに収録されてもおかしくないクオリティである。14年のブルーレイBOX発売のとき、第12話も一緒にハイビジョンリマスター化されているのではとの憶測があったが、実際に原盤フィルムからリマスターされているとしか思えない画質で、本当だったのだろう。

内部の関係者ではないと入手不可能ははずで、現状を打破するために関係者が意図的に動いたものとしか思えないし、そうあってほしいと信じたい。12月29日に投稿に気づいた方のXで拡散され、その後「ニコニコ動画」は円谷プロダクションの申し立てにより削除されたが、ダウンロードされた動画は世界中に広まっている。もう、封印すること出来ないだろう。「遊星より愛をこめて」の初回本放送は12月17日だったので、それに合わせて投稿されたのではないだろうか。

ニコニコ動画削除

第12話欠番は、「『ウルトラセブン』ブルーレイBOXは第12話『遊星より愛をこめて』欠番のまま! 実相寺監督作品をなぜ世に問わない」でも記したとおり、作品本編の描写が直接の原因ではなく、周辺の出版物の表記に対する被爆者擁護団体の抗議によるものだ。被爆者擁護団体の「被爆者を怪獣扱いしている」という主張は、この作品のテーマとは大きく異なる。その後のシリーズの伏線にもなる回で、説明をした上で復活させるべきエピソードだと思う。地上波が無理なら、有料の円盤や配信だけでもよい。

第12話欠番のきっかけとなった、小学館への抗議文を書いたドキュメンタリー作家の故・中島竜美氏は、「番組を見ずに抗議したのは大きな問題だった」と語っている。原水爆禁止日本国民会議も、「いま実際の番組を見てもとくに問題があるとは思わないが、被爆者自身が見てどう思うかが重要。今後、経緯を説明したうえで(第12話を)公開することは可能だと思う」と答えている*1

なお、「ニコニコ動画」から普通にダウンロードするとHD画質だが、プレミアム会員だと1080p(FHD画質)になり、本日現在これがダウンロード出来るのはこちらInternet Archiveには、HD画質だが英語字幕データを格納したmkv形式のファイルもアップロードされている。

  1. ピクシブ百科事典「遊星より愛をこめて」参照。『FLASH』11月22日号(光文社、2005年)、pp.82~83 []

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