手軽な価格で本格的な天丼が楽しめる「天丼てんや」は、私のお気に入りだ。天ぷら油の原価がかさみ、出退店を繰り返している印象もあるが、私の出没するエリアには大崎ニューシティ店、西五反田店が健在だ。季節の天丼もよいが、むき海老・いか・玉ねぎの組み合わせがたまらない「かき揚げ天丼」も好物だ。
たまたま西五反田店でかき揚げ天丼を頼むのが続いていたが、先日大崎ニューシティ店でかき揚げ天丼を頼もうとすると、4月で終わったと言われてしまった。確かにメニューにも載っていない。「別の店では頼めた」と言うと、一部店舗限定になり、西五反田店ならあると言うではないか。仕方なく、その日は「オールスター天丼」を頼んだ。
次に西五反田店でメニューを確認したところ、メニューは大崎ニューシティ店と同一で、かき揚げ天丼は載っていない。しかし、かき揚げ天丼を頼むと普通に出てくる。これはどういうことなのか。
会計の際に店員に尋ねてみると、かき揚げ天丼は売れ行きが悪く、材料が余ってしまうので一部店舗限定になったとのこと。それでも売れ行きが伸びないので、10月からは全店で廃止なるとか。これはショックである。店員によって揚げ方の差が出やすいのも、敬遠される理由だろう(一度、大崎ニューシティ店で揚げ過ぎのものが出たことがあった)。
「天丼てんや」のサイトを探したところ、タイトルには出ていないが、4月7日付ニュースリリースの末尾にこう記されていた。
定番メニュー一部変更と天ぷら油変更のお知らせ
■定番メニュー一部変更
2016年4月14日(木)より変更<変更内容>
1)現在販売中の「かき揚げ天丼」の販売は、一部店舗を除き終了します。(販売店舗:60店舗)
60店舗ということは約1/3だ。続けている店舗も、メニューに載せていないのでは、売れ行きが伸びないで当然ではないか。店舗独自に「かき揚げ天丼あります」などのポスターを貼るべきだろう。10月からの全廃はまだ掲載されていないが、本当に残念だ。「天丼てんや」は過去にもかき揚げ天丼を廃止して復活させたことがある。今度も復活させてほしい。