TOTOタンク密閉型便器の玉鎖が切れる


この記事は2010年7月に掲載されたものです。
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朝、便器に水を流そうと、タンクのレバーハンドルを大のほうに回したら、急に手応えがなくなり、ガタガタになった。小のほうは手応えがあって水が流れるが、大が全く反応しない。小の水量でなんとか流すことが出来たが、内部でナットでも脱落したかと思い、タンクのふたを開けてみると、大小別々にある排水弁の大側の樹脂製チェーンが切れていた。このためハンドルが引っ張られなくなり、ガタガタになってしまったようだ。

最初は東急ハンズでチェーンだけ購入して交換すればよいと思い、TOTO「Webショップ」で品番や価格を調べようとしたら、該当するものがない。タンクの部品にフロートバルブというものがあってチェーンも付いているが、ちょっと違う。取扱説明書を見ると、このチェーンは「玉鎖」と呼び、はずれたときや張りが緩いときの調整方法は図解しているが、切れたときの購入方法や、そもそも玉鎖だけで販売しているかがわからない。

トイレのことなので、早く修理しないと精神衛生上よくない。直るまで風呂の水を汲んで流すのも嫌なので、TOTOメンテナンスの修理受付センターへ電話する。24時間対応ではないが、一応年中無休受付だ。

オペレーターに玉鎖という用語を使って説明、最寄りの業者に訪問修理してもらうことにする。即日対応は可能だが、訪問時間まではセンター側では答えられず、業者から2時間以内に電話させるので、そこで確認してほしいとのこと。修理費用の目安を尋ねるが、現場を見ないとこれも答えられないとのこと。曖昧なことを言って、後日トラブルに発展した事例があるのだろうか、非常に慎重な言い回しだった。ただし、訪問料金自体は2,500円だと教えてくれた。

その後販売店から電話。午後イチに訪問してくれることになったが、ここでも修理代は「なんとも言えない」とのことで、家人に2万円渡して出勤。こういう修理は技術料が高いのが常なので、念のためこれぐらい用意する。家人から無事修理完了のメールがあり、帰宅して修理明細を見ると下記のとおり。

部品代合計(4点) 2,910円
技術料 7,000円
訪問料金 2,500円
合計 12,410円
消費税 621円
請求金額 13,031円

家人は技術料が高いと驚いていたが、まあこんなものだろう。部品自体は安いので、パッキン(10円)、三角パッキン(40円)、ダイヤフラム(660円)もついでに交換したそうだ。玉鎖はやはり単品ではなく、排水弁とセットになっていて(2,200円)、丸ごと交換となった。

修理明細に書かれていた使用部品品番から検索してわかったのだが、TOTOには「TOTO修理施工ナビ」という部品専門サイトがある。これが完全に独立していて、ホームページのアフターサポートからリンクされていない。タンクの品番も無数にあって、検索してもヒットしないので、最初からこのページを見ても正しい部品を探せたかどうかは疑問だが、結論から言うと今回必要だった部品は排水弁(品番:HH08008N)だった。こうした情報は、アフターサポートのページからもわかるようにすればいいのにと思う。

玉鎖は金属製と樹脂製のものがあるようだが、樹脂製だといずれ経年劣化でまた切れるのではないか。今回は使用開始5年半で切れたので、今後もまたあるかも知れない。品番がわかったので、予め取り寄せておいて自分で直す手もあるが、施工説明書を見るとちょっとコツが要るようだ。

広告で基本料金がもっと安い業者があることは承知しているが、作業代がかさんだり、不要な高額部品まで交換を勧める事例を散見するので、やはり純正の業者が安心だと思う。