WebARENA SuiteXでWordPress 3.4へバージョンアップ、個人サイトならもう充分か


この記事は2012年6月に掲載されたものです。
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WebARENA SuiteXにWordPressで構築している複数サイトを、6月15日にリリースされたWordPress 3.4 日本語版にメジャーバージョンアップした。

WordPress 3.2.1と3.3.2から自動アップグレードしたが、いまのところ特に問題は発生していない。なお、WordPress 3.2以降の動作要件となっているPHP 5.2.4以上にするため、現在WordPress 3.2未満を使用している場合は、WebARENA SuiteXでCGIタイプとしてPHP 5.3.3が動くよう.htaccessへの追記、wp-config.phpへのメモリ追記が必要である。

WordPress 3.4の目玉機能はテーマカスタマイザーだが、テーマ側を対応させる必要がある。WordPress 3.0から実装されたカスタムヘッダー、カスタム背景もこれに内包され、企業向けCMSとしては完成度が増したが、個人サイトでは特に必要とは思わない。新機能の説明は「WordPress.com 日本語ブログ」がわかりやすい。

TwitterのURLをペーストすれば、同じスタイルで記事に埋め込まれる機能も実装されたが、これまでもTwitter側の「このツイートをサイトに埋め込む」でコード取得してペーストすれば実現出来たわけで、特に画期的というわけではない。

これは使えるかなと思ったのが、画像のキャプションにHTMLが記述出来るようになったこと。地味な機能追加だが、これによりキャプション中でリンク、太字、斜体などが使えるようになり、クレジットやライセンスの詳細を表示するのに便利だ。

内部的にはパフォーマンスが改善され、ライブラリやAPIが新しくなった(詳細は「WordPress Codex 日本語版」参照)。個人サイトなら本体機能は現在でも充分なので、敢えてリスクを冒してメジャーバージョンアップする必要はない。今後は必要性を考えてその都度判断したい。