『DIME』付録万年筆「BEAMSコラボ オリジナル万年筆」は付録を超えたクオリティだった


2015年の雑誌付録万年筆は、「ききらら☆雑誌付録レビュー」によると下記3本である。

  • 『DIME』7月号 BEAMSコラボ オリジナル万年筆
    通常600円(税込) ⇒ 780円(税込)
  • 『MonoMax』10月号 アニエスベー ボヤージュ プレミアム万年筆
    通常690円(税込) ⇒ 780円(税込)
  • 『日経ビジネスアソシエ』11月号 アソシエ特製万年筆
    通常700円(税込) ⇒ 750円(税込)

DIME(ダイム) 2015年 07 月号 [雑誌]

MonoMax(モノマックス) 2015年 10 月号 [雑誌]

日経ビジネスアソシエ2015年11月号

私は14年1月に「付録の万年筆欲しさに雑誌を買うなら、1,050円のパイロット『カクノ』を買ったほうがいい」を書いたが、その後14年は『サライ』11月号に「アクアスキュータム特製万年筆」が付いただけで〈沈静化〉していた。『サライ』は中高年向けなので、付録万年筆の書き味で万年筆を誤解するような読者は少ないだろう。また、付録万年筆としては初めてコンバーターも付いていたので、すでに万年筆を持っている読者を想定したとも言える。

そこへ15年になって矢継ぎ早に3冊である。いずれも男性向け情報誌であり、若い読者が初めて手にする万年筆になるかも知れない。最近の付録万年筆の書き味を確認するため、3冊とも買ってみることにした。

付録万年筆は総じてニブが太めのため、結果的にインクフローがよくなって最初の書き味は悪くないが、しばらく経つとインクが出なくなることが多い。これは勘合式キャップやインナーキャップの気密性が低いため、ニブが乾燥してしまうのだ。原価を抑えた付録万年筆では、こうした目につきにくい部分が手抜きされがちで、半月放っておくと使えなくなる。

『DIME』BEAMSコラボ オリジナル万年筆

『DIME』BEAMSコラボ オリジナル万年筆(facebook「@DIME」より)

ところが、今回「BEAMSコラボ オリジナル万年筆」だけは3か月経っても、キャップを取るとすぐに書くことが出来た。これは付録万年筆では初めての経験である。BEAMSカラーのオレンジで、のしを印刷した化粧箱に入れ、本誌でも関連特集10ページを掲載しているだけのことはある。定価を通常より180円上げているが、それだけの価値がある。小学館の付録万年筆として過去最高と言えるのではないか。「ききらら☆雑誌付録レビュー」のレビューでも、満点の五つ星が付いている。

『MonoMax』アニエスベー ボヤージュ プレミアム万年筆

『MonoMax』アニエスベー ボヤージュ プレミアム万年筆(「宝島社チャンネル」より)

「アニエスベー ボヤージュ プレミアム万年筆」は付録万年筆にしては軸が太く、重量感がある。デザインもシックで「これは」と思ったが、すぐに書けなくなった。キャップを閉めても軸とのあいだに隙間があり、ゆるゆるの状態だ。ここから乾燥してしまうのだろう。これは捨てることにした。

「アソシエ特製万年筆」は最初からダメダメだった。付属のカートリッジが固すぎて入らない。仕方がないので、下記ツイートのようにペン先にキャップをした状態で上から思い切り押した。このこと自体がおかしいだろう。

キャップを尻軸に挿して使おうとすると、途中までしか入らない。それ以前に同軸が軽すぎて、キャップを挿すと重心が尻軸に寄ってしまう。これは設計ミスではないだろうか。アルマイト加工の胴軸は紫がかったダークネイビーで上品だが、キャップの断面が研磨されていなかったり(他の2本はされている)、実際に持つと滑りやすい。いかにも付録万年筆という仕上がりだ。常用する気になれず、これも捨ててしまった。『日経ビジネスアソシエ』は、2013年11月号の「セブン-イレブン限定プレゼント 日経アソシエ特製万年筆」に続いての廃棄である。

『日経ビジネスアソシエ』アソシエ特製万年筆

『日経ビジネスアソシエ』アソシエ特製万年筆(facebook「日経ビジネスアソシエ」より)