マークス「EDiT」が万年筆使用画像を取り下げ、万年筆に関する説明を追加すると予告


この記事は2013年9月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。

「マークス『EDiT』で新採用の『NEO AGENDA II for EDiT』は万年筆で使えるか」で紹介したブログ「いぶし銀の、文具とねこの日々。」が、万年筆が裏抜けした件について、マークス企画開発部とのメールのやりとりを公開している。興味深いので、ぜひ目を通していただきたい。

いぶし銀の、文具とねこの日々。「EDIT後日談・その1。~Mark’sさんとのやりとり~」

正味3営業日のあいだにメールが3往復し、いぶし銀氏の指摘によって、マークスは下記の対応を行なった。

  • マークスは面談を希望したが、いぶし銀氏は沖縄在住のため、メールでのヒアリングを行なうことになった。
  • 「EDiT」新用紙についての詳細な情報や万年筆に関する説明を、近日中にブランドサイトで案内すると回答した。
  • ラミー「サファリ」「アルスター」の万年筆を使用している画像を使った、ブランドサイトのトップページFlashは、筆記具の写っていないJPEGに差し替えた。

このFlashは、いぶし銀氏もブログ上でスクリーンショットを公開しているが、私も念のため保存しておいたので、当該個所を示しておく。いぶし銀氏も書いているとおり、「ペン先の形状および色から確実に万年筆と判断できた」画像である。

マークス「EDiT」+ラミー「サファリ」

マークス「EDiT」+ラミー「アルスター」

マークス「EDiT」+ラミー「サファリ」

EDiTブランドサイトのトップページに掲載されていたFlashより)

マークスの対応は迅速に思える。「いぶし銀の、文具とねこの日々。」は、文房具関連のブログランキング上位にあり、手帳商戦が始まったこの時期にきちんと対応しておく必要があると、マークス側も考えているのだろう。

もちろん、なぜもっと早い段階で、新用紙と万年筆の相性がわからなかったのかという根本的な疑問がある。新用紙の開発段階では、様々な筆記具で試用するはずだ。大量生産の段階で、なにか手違いが発生したのだろうか。そういう点も含めて、マークスから情報公開されることを望みたい。

ライバルの「ほぼ日手帳」では、2007年に「無料お試し版」を作成した際、「トモエリバー(手帳用)」と間違えて「トモエリバー(マット)」を指定し、万年筆で書くと裏抜けする事件があった。

ほぼ日刊イトイ新聞/ほぼ日手帳2008「無料お試し用の1ヶ月版をつくりました」

このときはユーザから次々と指摘の声が届き、ほぼ日は正しい用紙で「無料お試し版」をつくり直した。万年筆ユーザ以外も含めた全員に送る誠実な対応が評判を呼び、トラブルを評価に変えた経緯がある。マークスもこういうときこそ、真摯な対応をしてほしい。

ほぼ日手帳の独壇場だった1日1ページタイプにマークス「EDiT」が登場したことは、ユーザの選択肢を増やし、ほぼ日にもよい刺激になっていると思う。今年、「ほぼ日手帳コピー大賞」を開催して宣伝に力を入れているのも、その表われではないか。だからこそ、健全な競争を続けていくためにも、用紙のような重要スペックで差が開かないようにしてもらいたい。

(2013年12月4日追記)

その後のマークスの対応は残念だった。