5年に一度しか開催されない「Cannon EXPO」はプライベートショーの枠を超えた万博並みの展示内容


この記事は2016年11月に掲載されたものです。
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キヤノンとその販社であるキヤノンマーケティングジャパンが、グループの総力を挙げて開催する「Cannon EXPO」という展示会がある。大手ITメーカーの場合、プライベートショーは毎年開催するものだが、キヤノンは5年に一度しか開催しない。オリンピック・パラリンピック以上のスパンである。

2000年から始まったCannon EXPOの4回目となる「Canon EXPO 2015 Tokyo」は、15年11月4日~6日に東京国際フォーラム(東京・有楽町)の4ホール(ホールC/B5/B7/E)を巡回する形で開催された。1社で地下展示ホールを独占し、ホール棟の3ホールも同時使用するのは、非常に規模が大きい。前回までは新高輪プリンスホテル(現・グランドプリンスホテル新高輪、東京・品川)で開催されていたが、規模拡大により東京国際フォーラムに変更された。

一般的なプライベートショーの場合、小間で仕切られたパネル展示が多いものだが、Cannon EXPOはテーマごとにパブリックショーで見るような巨大ブースが当たり前、さらに実際の利用シーンをセットで再現した大規模展示が随所に見られ、展示会というより博覧会の企業パビリオンを訪れたようだった。内容はやや専門的だが、このまま万博会場のパビリオンに入れても通用しそうな雰囲気だった。

PRONEWS「[Canon EXPO Tokyo 2015]5年に1度開催される展示会で未来を体験する」

イメージング技術の企業なので、展示内容は13年に訪れたNHK「技研公開」に近いものがあるが、その見せ方はCannon EXPOが圧倒的に勝っている。予算規模が違うので当たり前かも知れないが、たとえ基礎研究の分野であっても、一般向けに実際の利用シーンを想定した提案をするなど、見せる工夫はいくらである。Cannon EXPOはそれが出来ていると感じた。

招待者限定の展示会だが、もし機会があればぜひ。次回は2020年10月下旬~11月上旬開催のはずだ。

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