大手銀行の利益還元として、一定条件を満たしたユーザに対しては、銀行ATMの時間外手数料、提携先コンビニATMの利用手数料・時間外手数料の無料化が2007年から順次始まった。条件もどんどん緩やかになり、いまではメガバンクなら「コンビニでいつ下ろしてもタダ」という感覚になっている。
銀行名 | サービス名 | 優遇条件 | 優遇内容 |
みずほ銀行 | みずほマイレージクラブ | 月末合計残高10万円以上など | イーネット・ローソン・セブン銀行24時間無料 |
三菱東京UFJ銀行 | メインバンク プラス | 給与受取または月末合計残高10万円以上など | イーネット・ローソン・セブン銀行24時間無料(月3回まで) |
三井住友銀行 | SMBCポイントパックサービス | 給与受取または月末合計残高30万円以上など | @BANK(一部除く)・イーネット・ローソン・セブン銀行24時間無料(@BANK以外月4回まで) |
これに慣れてしまうと、コンビニならどこでもATM無料と思い込んでしまいがちだが、落とし穴があった。三井住友銀行は独自のコンビニATM「@BANK」をam/pmに展開している(九州地区は西日本シティ銀行管轄のため、同じ@BANKだがサービス内容が異なる。三重県及び大分県の一部は他行ATM)。あくまで三井住友銀行のATMのため、みずほマイレージクラブやメインバンク プラスでは利用手数料・時間外手数料を取られる。土日や時間外だと210円だ。
さらに注意しなければならないのが、am/pmが10年3月にファミリーマートと合併し、看板の掛け替えが進んでいることだ。私はみずほマイレージクラブだが、先日ファミリーマートでお金を下ろし、手数料210円を取られてから@BANKなのに気づいた。金額の大小ではなく、払う必要がないものを払ったり、受けられるはずのサービスが受けられなかったりすると、とても悔しいものだ。よく見ると、近くにセブン銀行ATMがあるセブン-イレブンがあった。余計悔しい。
本日現在、ファミリーマートのサイトでATM検索しても、それがイーネットなのか@BANKなのか表示されないし、手数料もイーネットしか紹介していない。ファミリーマート側もどう案内したらいいか、困惑しているのではないだろうか。
みずほマイレージクラブ、メインバンク プラス利用者の方は、ファミリーマートのコンビニATMを利用する際はくれぐれも注意してほしい。イーネットと@BANK(三井住友銀行管轄)のATM端末は、共に日立オムロンターミナルソリューションズCZ5000を使用しており、外観が同じだ。これも間違えやすい要因となっている。みずほマイレージクラブ利用者としては、イーネットへの統一を望みたい。
なぜ、am/pmだけが三井住友銀行独自のATMを設置しているかというと、三井住友銀行発足前のさくら銀行が、1999年から都心部に店舗の多いam/pmにATMを出張所扱いで設置したから。住友銀行と合併して三井住友銀行になってからもそれが受け継がれている。先駆者すぎたというわけだ。⇒Wikipedia「アットバンク」