新潮文庫のカバー折り返しに付いているマークを集めて送ると、枚数に応じて必ずグッズがもらえる「Yonda?CLUB」というキャンペーンがある。1998年に抽選方式で始まり、99年から現在の全員プレゼントになって続いているもので、読書好きの方なら誰もがご存知だと思う。
現在の応募方法は次の2種類ある。
- 新潮文庫に挟み込まれているリーフレットの一部が応募用紙になっており、そこにマークを貼って、定型封筒に入れて郵送する。
- 新潮社サイトから応募用紙をダウンロードして印刷し、そこにマークを貼って、用紙を折って郵送する。
宛先が最初から印字され、封筒も要らないため、2がよいと思って応募用紙を印刷したのだが、そこに書かれている「応募用紙のつくりかた」どおりにやってみて、「あれッ?」と思った。
A4用紙に印刷したものを四つ折りのハガキサイズとし、横だけを糊づけして上下はそのままにしておく。つまり、上下が開いたドーナツ状の封筒になる。80円切手を貼って定型郵便物にすればこの状態で送れるのだろうが、このままでは決定的にまずい点がある。
A4用紙の裏面同士を糊づけしていないため、この手順で定型郵便物をつくっても、最後に糊づけされていない面がペロッとはがれるのだ。こんな状態で投函しては、途中で機械に巻き込まれて破れるのではないか。往復ハガキも紙を折った状態だが、こちらは四つ折りした紙の一部だけが中途半端に開いているので、とても気持ちが悪い。
本来なら、手順4のときに裏面同士を糊づけするか、手順7で山折りされたのりしろを外側に持ってきて、セロハンテープで上から止めてしまうかだ。そうした指示が全くないのが不思議でならない。私は裏面同士を糊づけする方法を選んだ。
手順どおりにつくればすぐ気づくことなのに、実際にやってみて指摘した関係者はいないのだろうか。もし、このペロッとなった状態で投函しても大丈夫という確認が取れているのなら、それをきちんと明記しておいてほしい。手順どおりにやってみて、「なんじゃこりゃ?」と思っている人が全国にいるはずだ。担当している新潮社広報宣伝部はしっかりしてほしい。