予想どおり、「謎の円盤UFO」ブルーレイBOXが2012年12月5日に発売される。東北新社がデアゴスティーニに「ジェリー・アンダーソンSF特撮DVDコレクション」を提供したときから、この日が来ると思っていた。続いて、「サンダーバード」のブルーレイBOXも13年2月6日に発売されるという。
詳細は未発表だが、両方のBOXを購入するとレアグッズがもらえるキャンペーンが予定されている。発売時期がずれていることから、BOXに応募券が封入されると思われるが、要注意である。
両方とも画面サイズはオリジナルの4:3で、16:9の画面上に左右の黒地を残して表示される。08年に英国で発売された「サンダーバード」ブルーレイBOXは、16:9にトリミング(上下カット)されて不評だったため、賢明な措置である。「サンダーバード」がオリジナルサイズでブルーレイ化されるのは世界初だ。「謎の円盤UFO」は12年6月~8月にドイツでブルーレイ発売されたが、ディスク1枚に9話収録なので、DVD並みの画質だろう。本当の意味でのブルーレイ化は世界初と言ってよい。
いずれもフィルムからのレストアで画質が向上しているほか、放送時間の都合で日本語吹替版が制作されなかったシーン(LD・DVDでは英語が流れる)について、過去の放送素材の発見により、吹替音声の一部を復活させることに成功したという。特典映像では、「謎の円盤UFO」で「小原乃梨子&松島みのりスペシャル対談」が新規収録される。
DVDでは2BOXで定価52,080円(税込)だったものが、ブルーレイは定価34,650円(税込)と求めやすくなった。もちろん欧米とは比べ物にならないほど高いが、ファンには関係ないだろう。ケース、ジャケット、レーベル、ブックレットのデザインもよい。DVDにも増して、これが人間ドラマだということを感じさせる。
今回の販売元はジェネオン・ユニバーサルになった。LDを牽引したパイオニアLDCが前身で、LDをコレクションしていた世代には懐かしい会社である。「謎の円盤UFO」をLD化したのはバンダイメディア事業部(エモーション)だが、「この2作品をブルーレイ化するならうちで」という強い思いがあったのではないだろうか。
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(2012年10月7日追記)
「世界初ブルーレイ化」と紹介していたことについて、ジェネオン・ユニバーサルが9月28日に「国内初ブルーレイ化」に訂正した。前述のとおり、HD画質でのブルーレイ化は世界初と言ってよいのだが。