これまでサンワサプライの電源タップを使っていた。コンセント形状は2P抜け止めタイプで、プラグを挿し込んでから時計回りにひねると固定されるが、一度挿すと抜くのに苦労する固さで、壊れるのではないかと思った。いくら抜けにくいといっても限度があるだろう。
デザインも無骨だったので、電源タップを新しくしようと調べてみた。電源タップなど、なかなか買い替えしないものだが、消費税増税前だったこともあり、この機会に予備も含めて購入しようと思った。
私が電源タップを選ぶときのポイントは次のとおり。
- コンセント形状は抜け止めタイプではない2Pにする。家庭用機器で3Pはほとんどないし、あっても変換プラグをかませればよい。
- コンセントにほこり防止シャッターが付いていること。トラッキング火災防止に有効である。
- コンセントの間隔が適度に空いていること。間隔が狭いとACアダプタが複数のコンセントをふさいでしまう。
- 壁コンセントに挿すプラグは、スイングプラグであること。スイングしないと壁コンセントから抜けてしまうことがある。
- 壁コンセントに挿すプラグに絶縁キャップが付いていること。トラッキング火災防止に有効である。
- 雷ガード(サージガード)内臓タイプであること。家庭用では雷に直撃されたら防げないが。サージ電流にはある程度効果がある。
- デザインがシンプルで、見えていても気にならないこと。電源ケーブル部分も含めて白にしたい。
- 電源ケーブルの長さは1m以下のものがあること。長すぎると逆に邪魔になるため。
最近は待機電力をカットする一括スイッチ・個別スイッチ付きのものが多く出ているが、こんなものは本来必要ないと思う。そもそもIT機器やAV機器で待機電力まで切ってしまうと、時刻や各種設定がリセットされたり、マザーボードの電池を消耗させることになる。わずかな待機電力を惜しんで逆に損をすることになりかねない。待機電力が気になるなら本体側の主電源を切るか、電源コードを抜けばいい。個別スイッチ付きは外観もゴテゴテして、シンプルとは程遠い。
ほこり防止シャッター+雷ガードで選ぶと、どうしても一括スイッチ・個別スイッチ付きになってしまう。ほこり防止シャッターをあきらめると、エレコムの「雷ガード付ACアダプタ対応スリムタップ T-SLK-26シリーズ」がよさそうだ。ほこり防止シャッター以外のポイントをすべて満たし、なによりデザインがすっきりしている。雷ガード付きでデザインにも配慮されているものは非常に少ない。
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ほこり防止シャッターは、エレコムが別売りしている「2P3P両用コンセントキャップ T-CAP2」を使用することにした。2P専用の「T-CAP1」はアマゾンのレビューですぐはずれるとの指摘が多いため、こちらにした。
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T-SLK-26シリーズは、アマゾンでは2mより1mのほうが高いという逆転現象。1mのほうが需要が多いのだろう。T-CAP2はアマゾンからの発送はないが、NANOS-S(ナノズ、青森県弘前市)がクロネコヤマトのメール便で無料発送してくれるので、ここにした。ソフトウェア・周辺機器の扱いで定評があるので安心である。
雷サージは、コンセント以外にも電話線、LANケーブル、アンテナ線からも伝わる可能性がある。電話は単体なので壊れてもいい。マンションのインターネット、ケーブルテレビは光ファイバーのため、可能性は低い。BSアンテナだけは屋上にあるが、低層マンションなので落雷の可能性は低い。というか、家庭で直撃を受けたらどんな対策をしていてもダメだろう。このため、コンセントの雷サージ対策をしておけば、必要十分ではないかと思う。