BBCのドラマ「SHERLOCK」で現代のシャーロック・ホームズを演じ、世界的にブレイクしたのがベネディクト・カンバーバッチ。両親は俳優のティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサム、つまり「謎の円盤UFO」のヴァージニア・レイク大佐が母親である。父親の本名はティモシー・カールトン・カンバーバッチで、ベネディクト・カンバーバッチも本名(ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ)である。
IMDb「Benedict Cumberbatch」
IMDb「Timothy Carlton 」
IMDb「Wanda Ventham」
ベネディクト・カンバーバッチを最初に見たとき、目鼻立ちが特徴的だと感じた人は多いと思うが、これはワンダ・ヴェンサム譲りだと思う。
「謎の円盤UFO」ファンならご存知のとおり、ワンダ・ヴェンサムはものすごい美人だったわけだが、ベネディクト・カンバーバッチ自身は母親のファンがいることに戸惑っているようだ。
ワンダは過去にイギリスのテレビドラマなどに出演しているが、母親がセクシーだと言われると息子としては戸惑ってしまうらしい。
「エレベーターで一緒に乗り合わせた男性に、『君の母親のファンだったよ。彼女はセクシーだった』と言われたことがある。なんて答えていいかわからないよ。『そんなことないよ』と言ったら母を侮辱しているようだし、『そうだね』と言うのはなんか間違っている気がする。確かにセクシーなんだろうけどね」とベネディクトはDaily Mirror紙にコメントしている。
そりゃ、息子としては複雑な心境だろう。
5月24日にNHK BSプレミアムで放送された「SHERLOCK」第3シリーズ(イギリスはシーズンではなくシリーズと言う)第1話「空の霊柩車」では、ティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサムがホームズの両親という役でカメオ出演した。身内の出演が目立つ「SHERLOCK」だが、俳優の両親が作品中でも両親役で出演するというのはめずらしく、英国の視聴者には受けたことだろう。
両親の若かりしころから現在、そして「空の霊柩車」の出演者シーンを画像で紹介しているのが下記ブログ。とてもよくまとめられている。
ワンダ・ヴェンサムは子連れの再婚で、姉さん女房ということになる。結婚したのは1976年で、同年ベネディクト・カンバーバッチが生まれている。
「謎の円盤UFO」スタッフ・キャストの訃報を聞くことが多くなったが、「SHERLOCK」でワンダ・ヴェンサムの健在な姿を確認出来てうれしかった。ベネディクト・カンバーバッチにも、さらに親しみが湧いた。欲を言えば、ワンダ・ヴェンサムの吹き替えはレイク大佐と同じ小原乃梨子氏にお願いしたかった。