携帯電話をドコモのフィーチャーフォン(ガラケー)SH-01BからiPhone 6sへ機種変更した。SH-01Bは2009年冬モデル(09年11月20日発売)なので、6年近く使ってきたことになる。スマートフォンの必要性を感じずに使い続けてきたが、最近はさすがにあると便利なアプリも増え、この辺が潮時かなと思った。iPhoneはバッテリー内蔵なのが鬼門で、がんばって3年はもたせたい。家人も同時に機種変更したが、ワンセグが見られないのを最後まで残念がっていた。「SH-01Bをワンセグ専用機にしたら」と言ったが、SIMカードが無効になるとワンセグ機能も無効になるのだった。
ドコモショップだと不要なオプションを勧められるので、SH-01Bのときからドコモオンラインショップで手続きしている。契約種別はFOMAからXiになるため、SIMカード(ドコモUIMカード)は新規発行となり、自分でネット上から回線開通手続きを行なう(商品出荷日から20日以内)。ドコモオンラインショップならではの注意点がいくつかあるが、FOMAからXiへの機種変更については説明が少ないので、ここでまとめておきたい。
- 親回線が開通しないと子回線とシェアグループが組めない
私と家人の2台をiPhone 6sに機種変更するので、パケットパックは親回線の私が契約したものを、子回線の家人がシェアオプションで使うことを想定していた。通常の「パケあえる」だ。ところが、ドコモオンラインショップで購入予約し、商品入荷連絡のあとに親回線を購入手続きし、次に子回線の購入手続きで親回線をシェアグループに指定したところ、この回線に指定出来ないとのエラーメッセージが表示された。
ドコモオンラインショップセンターに電話したが、iPhone 6sの発売直後で問い合わせが殺到しており、全くつながらない。3日以内に購入手続きしないと予約はキャンセルされるため、仕方なく一度キャンセルした。後日、電話がつながったので訊いてみると、親回線がXiの回線開通をしていないと、シェアグループが組めないらしい。ネット上の手続きだけではダメで、実際に親回線がXiに切り替わっていることが必須のようだ。しかし、購入手続きしないと端末が届かず回線開通が出来ないのだから、どうしようもない。
ドコモオンラインショップでは、私たちのように初めてXi契約する家族は、同じタイミングでシェアグループは組めないのだ。この点はどこにも説明されておらず、電話に出たスタッフも平謝りだった。今回は最初からシェアグループを組むのはあきらめ、各自でデータパックを付けることにした。
- iモードメールのアドレスがドコモメールに移行されるか
ここがいちばんわかりにくかった点。FOMAはiモードメールだが、XiはSPモードメールになる。さらに、13年12月からクラウド版のドコモメールがあり、これまでのXi利用者はSPモードメールからドコモメールへ移行中だ。では、iモードメールをXiにした場合はどうなるのか。下記の注意事項もあり、混乱する。
iPhoneはspモード(iモード契約可)に対応していないため、spモード(iモード契約可)をご契約の場合、iモード端末でご利用になっていたメールアドレスは、引き継がれません。当該アドレスを継続してお使いになりたい場合は、iPhoneへ機種変更される前に、当該アドレスをspモードで利用する設定(メールアドレス入れ替え設定)を行ってください。
spモードはISP(インターネットサービスプロバイダ)のspで、一般的なインターネットメールだ。PCでも設定すれば使える。これに対しiモードは、インターネット接続可能な携帯電話専用メールだ。全く異なるシステムだが、どちらもドメイン名は「@docomo.ne.jp」だ。spモード(iモード契約可)は、spモードメールとiモードメールのアドレス2個をもらえるプランだが、iPhoneはspモードメール後継のドコモメールしかないので、そのままではiモードメールのアドレスは引き継がれない。iモードメールのアドレスを継続したい場合は、spモードメールのアドレスと入れ替えろという意味である。ドメイン名が同じなので、入れ替えが可能なのだ。
私の場合、iモードメールだけなので、そのままドコモメールに引き継がれる。心配無用なのだが、これがどこにも明記していない。商品に同梱されている「iPhone iPadスタートアップガイド」の「ドコモメール」の章でも、スクリーンショットが端折られていてわからない。
実際は、指示どおりに操作すればiモードメールのアドレスが表示され、問題なく引き継がれる。
ドコモメールは、当初は最短15分間隔のポーリング(フェッチ)だったが、14年9月からiモードメールやspモードメールと同じプッシュ型になった。送信して1分程度で着信する。ただし、ドコモが提供するメッセージR/Sはポーリングなので説明が混在しており、ドコモメールもポーリングかと勘違いしそうになる。
- docomo Wi-Fiは申し込まないと「契約中」にならない
「iPhone iPadスタートアップガイド」を見ると、本体で「Wi-Fi」をONにさえすれば、あとはdocomo Wi-Fiのサービスエリアに入ると自動的に接続されると説明しているが、実際はdocomo Wi-Fi(SPモード)を契約し(永年無料キャンペーン中)、初回だけ「0001docomo」を選択する作業が必要だ(一度接続したSSIDは次回から自動接続)。
ドコモショップだとスタッフが全部やってくれるのかも知れないが、ドコモオンラインショップだと自分でやる必要がある。説明も特にない。docomo Wi-Fi(SPモード)の契約ぐらい、料金プラン選択画面の途中で出せばいいのにと思う。
- 月々サポートが1か月ずれてしまう
ドコモオンラインショップで機種交換すると、回線開通手続きは自分で行なう。端末の購入金額をキャッシュバックしてくれる「月々サポート」は、回線開通の翌月が1か月目となるため、端末購入と回線開通が同じタイミングではないドコモオンラインショップでは、これが1か月ずれることがある。
回線開通は商品出荷日から20日以内にすればいいので、月の後半に新しい端末が届いた場合、移行の準備で回線開通は翌月になることが多いだろう。すると端末の割賦支払いと月々サポートが1か月ずれることになり、1か月目は想定外の請求金額になって驚くことになる。私も一瞬、手違いで月々サポートが契約されていないのかと焦った。
ドコモショップ ドコモオンラインショップ 端末 回線 端末 回線 0か月目 端末購入 回線開通 端末到着 1か月目 端末割賦開始 月々サポート開始 端末割賦開始 自分で回線開通 2か月目 ↓ ↓ ↓ 月々サポート開始 - 電話帳データは問題なく移行出来るか
フィーチャーフォンの電話帳データは、SDカードにバックアップしたvCard(vcf形式)のものを、ドコモが提供している「電話帳変換ツール」でiPhone用に変換し、それをドコモメール宛に添付ファイルで送信して読み込めば、内容的にはほぼ移行可能だ。グルーピングは移行されないが、電話番号、メールアドレス、顔写真などは問題ない。ただし、移行後に名前が太字になるものとそうでないものがあり、
- 途中にスペースが入っている場合
- 英数字カタカナのみの場合
- 英数字カタカナが独立した意味に見える場合
例)山田太郎(アルバイト)、1山田花子
は太字になる。違和感がある場合は、これらのルールを意識して調整するしかない。
メールもSDカードにバックアップしたvmg形式のファイルを、vmg2emlなどで1通ずつeml形式に変換すれば、Windows Liveメールにインポートすることが出来る。pst形式のOutlookで見たい場合は、Windows Liveメールを経由してインポートすればよい。