新システムに移行したマネックス証券で、買付可能額不正による予約注文取消の障害


この記事は2017年1月に掲載されたものです。
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マネックス証券が1月4日に新システムへ移行し、ウェブサイトを全面リニューアルした。デザイン面は向上したが、CSVダウンロードがなくなるなど機能面の低下もあり、ユーザからは賛否両論が聞こえる。

そんな中、1月11日に一部ユーザの買付可能額が不正になり、予約注文が失効したり、出金指示が取消される障害が発生した。注文の失効で約定に影響があったユーザもいるはずだ。本日(1/17)現在、ログイン後の「MY PAGE」には次の案内が表示されている。

買付可能額不正の案内

買付可能額不正の案内(マネックス証券サイトより)


私も有効期間中の注文が失効しており、呆然となった。出金指示も取消になり、「お知らせ」に次の案内が表示されていた。

出金指示取消の案内

出金指示取消の案内(マネックス証券サイトより)


私は現物取引しかしていないので、信用建玉や代用有価証券は関係ない。この案内が正しいとしたら、新システムは売買区分を無視して値洗いしたことになり、信じられない処理である。

重大な障害なのに、サイトのトップページで広く周知せず、ログイン後の「MY PAGE」にしか案内を出さないのも疑問。今回の障害はニュースになっていないようだが、この状況を金融庁はどう見ているのだろうか。