「『ほぼ日手帳』でインクフローのよい万年筆を使う場合、吸取紙を使わないとページが閉じられない」で書いたとおり、マークス「EDiT」2014年版が、王子製紙と共同開発したオリジナル用紙「NEO AGENDA II for EDiT」になった。乾きが早いとのことで、万年筆が使える手帳なのか注目していたが、「いぶし銀の、文具とねこの日々。」が試用リポートを掲載した。
万年筆4種類とゲルインキボールペンで試したところ、全部裏抜けするという結果になっている。顔料インクは仕方ないにしても、ラミーのカートリッジインク(ブルー)でも少し抜けている。Mニブでインクフローがよいにしても、これはいかがなものか。ブログ主は「ほぼ日WEEKS」の用紙でも試しているが、ラミーのカートリッジインク(ブルー)は裏抜けしなかった。
EDiTブランドサイトを見ると、トップページのFlashで、明らかにラミー「サファリ」「アルスター」の万年筆とわかる画像がある。また、東急ハンズの売場ディスプレイにもサファリ万年筆を使う映像が流れていたという。これは誤解を招くのではないだろうか。
用紙の浸透性と速乾性はトレードオフの関係だと思うので、速乾性は向上しているのかも知れないが、必ず両面に筆記する1日1ページタイプの手帳で、この裏抜けは厳しい。私は元々手帳に万年筆を使う場合は吸取紙が必須と考えているが、今回はオリジナル用紙を新たに開発したという触れ込みだったので、つい期待してしまった。やはり、手帳に万年筆はハードルが高いようだ。
万年筆ユーザにとっては貴重な情報で、ほぼ日手帳と迷っている人はこれでジャッジしやすくなるだろう。
(2013年9月21日追記)
1件のコメント
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因にEDIT初の公式ガイドブック EDIT DAILY PLANNER の85ページ目
EDIT と一緒に持ちたい筆記具のコラムで、 LAMY サファリ イエロー
(定番中の定番万年筆ラミー EDIT と会わせて持ちたい 1本です。)と推奨しています。 万年筆の裏抜けは残念でなりません。。。