ノートパソコンの液晶色味がおかしいときは、グラフィックアクセラレータのコントロールパネルで調整する


この記事は2013年9月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。

「Windows 7が必要なら法人向けモデルをいまのうちに買っておこう」で書いたとおり、法人向けモデルでWindows 7を購入した。

今回は自宅用・モバイル用にそれぞれVAIOを1台ずつ、ソニーのインターネット直販サイト「ソニーストア」で購入した。どちらもWindows 7 Professional SP1だが、自宅用は64ビット、モバイル用は念のため「32ビットリカバリーディスク付モデル」にして、自分で32ビットにした。

自宅用 モバイル用
モデル VAIO SVS1513AJ VAIO SVZ1311AJ
液晶サイズ
解像度
15.5型ワイド(16:9)
フルHD 1920×1080ドット
13.1型ワイド(16:9)
WXGA++ 1600×900ドット
パネル種別 TFTカラー液晶(VAIOディスプレイプラス、IPS方式) TFTカラー液晶(VAIOディスプレイプレミアム、NTSC100%)
その他特長 LEDバックライト、低反射コート LEDバックライト、低反射コート

ここまではよかったが、2台の壁紙を同じにして、同じVAIOなのに液晶の色味が全く違うことに気づいた。どちらもTFTカラー液晶だが、SVS1513AJは「VAIOディスプレイプラス」で色再現性が高いとされるIPS方式、SVZ1311AJは「VAIOディスプレイプレミアム」でNTSC(色再現領域)100%。比べたところ、NTSC100%の「VAIOディスプレイプレミアム」が明らかに美しい。

VAIOディスプレイプレミアム(NTSC100%)

「VAIOディスプレイプレミアム」NTSC100%イメージ画像(VAIOブランドサイトより)



それだけならいいが、SVS1513AJのほうは全体的に黄色がかって見える。写真で例えると、ホワイトバランスが間違って色かぶりしているイメージだ。同じWebサイトを見ても明らかに違う。解像度がフルHDでも、この色味では気持ちが悪い。調整する必要がある。

色かぶりした液晶と本来の液晶の色味イメージ

色かぶりした液晶(左)と本来の液晶(右)の色味イメージ(色かぶりはイエロー系の色相を加工して再現)



調整方法だが、外部ディスプレイの場合は、

デスクトップ上で右クリック⇒[個人設定]⇒[ディスプレイ]⇒[色の調整]

で外部ディスプレイ側のOSD(On Screen Display)メニューで操作するが、内蔵ディスプレイの場合はどうすればいいのか。ノートパソコンで色味の調整をやったことがなかったので、戸惑ってしまった。

VAIOなので、メーカー提供のユーティリティソフトによる簡単な設定はある。

[スタート]⇒[VAIOの設定]⇒[ディスプレイ]⇒[色モード設定]

VAIOの設定「色モード設定」

しかし、これは「標準」「テレビ」「DVD/BD」というモードに切り替えるもので、色味の微調整は出来ない。VAIOのサポートサイトで調べても、前述の[色の調整]のことしか書いていない。ただし、「インテル社製グラフィックアクセラレーター搭載モデルは除く」という注釈があったので、逆に「インテル社製グラフィックアクセラレーター」のことを調べればよいとわかった。しかし、なにも説明がないのは不親切である。

自宅用のグラフィックアクセラレータは「Intel HD Graphics 4000」なので、

デスクトップ上で右クリック⇒[グラフィックプロパティ]

こうすると、「インテルグラフィック/メディア・コントロール・パネル」が起動するので、

[詳細設定モード]⇒[色調整]

これで色味の調整が可能になる。デフォルト(出荷時設定)と、試行錯誤して調整したパラメータは次のとおり。

デフォルト
(全色)
調整後
(全色)
明度 0 -17
コントラスト 50 50
ガンマ 1.0 0.9
色合い 0 8
彩度 0 11

Intel HD Graphics 4000「インテルグラフィック/メディア・コントロール・パネル」

念のため、調整したパラメータは別名で保存しておくとよい。