ブルーレイディスク(BD-J規格)のブックマークはどこに保存されるのか


この記事は2019年4月に掲載されたものです。
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映画『ボヘミアン・ラプソディ』のブルーレイディスクの起動がやたら遅いと思ったら、一般的なフォーマット「HDMV(High Definition Movie Mode)」ではなく、「BD-J(Blu-ray Disc Java)」のようだ。通常のチャプター機能以外に、自分で好きな位置を記録出来るブックマーク機能を実装しているのでわかる。

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BD-JはJavaのプログラムを動かすものなので、本来ならPC並みのCPUが必要なのだろう。機能的にはゲームも組み込めるらしい。ハイスペックなプレイステーションなら問題なく再生出来て、ブルーレイディスクレコーダーだと時間がかかるのはそのため。うちのブルーレイディスクレコーダーは2010年から使っているソニーBDZ-RX100なので、これは仕方ないのだろう。

ブックマーク機能で作成した情報はどこに保存されるのか。販売されるディスクはBD-ROMなのになぜ追記可能なのか。調べたところ、BD-JではJavaで再生機器のディスクに保存領域(ローカルストレージ)を持てるので、ここに保存して擬似的に追記しているとしか思えない。だとしたら、再生機器を変えた場合はブックマークも消えるはずだが、その辺が明確に書かれていない。

ブルーレイディスクアソシエーションのBD-J公開仕様も見てみたが、利用者が作成したブックマークについては書かれていない。だが、BD-ROM内のメディアコンテンツとローカルストレージに格納されたデータを関連づけて、再生時にシームレスなユーザエクスペリエンスを提供するとあるので、再生機器のHDDに記憶するとしか思えない。

A binding scheme between media content (AV files, subtitles, Java applications files, database files) on the disc and content (related to the disc) stored on local storage is defined. This scheme enables a seamless user experience to be provided when playing back media data, regardless of the origin of the data.