PayPalのクレジットカード決済がアカウント登録必須になり、FANDERSON更新で驚く


この記事は2013年11月に掲載されたものです。
状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。

FANDERSONから会報「FAB76」が届き、前回更新からこれで4冊目になるので、3回目の会員更新手続きを行なうことにした。更新が必要なことは宛名ラベルに下記の印字があり、申込用紙(membership renewal application)が挟み込まれているのでわかる。

Membership XXXXX expires with FAB 76
XXXXX:会員番号

更新ごとにもらえる会員特典だが、2014年はAP Films(ジェリー・アンダーソン作品を実際に制作したスタジオ)から放送局やライセンシーに配られた、「サンダーバード」「ジョー90」のセールスシート復刻版になるらしい。

更新手続きは申込用紙ではなく、いつもどおり「Fanderson Online」(「Fanderson Sales Online」と同一システム)から行なったが、これまでアカウント登録せずにクレジットカード払い可能だったPayPalが、アカウント登録必須になっていて驚いた。2013年6月末から変更になったらしい。

PayPal決済画面(変更前)

PayPal決済画面(変更前)


PayPal決済画面(変更後)

PayPal決済画面(変更後)


加盟店には、13年5月15日に下記の案内がメールされたそうだ。

現在ご利用の決済画面では、「PayPalアカウントから支払う」および「クレジットカードで支払う」の2つの選択肢が表示されています。買い手が「クレジットカードで支払う」を選択した場合、ペイパルアカウントに登録していなくても、クレジットカード情報や個人情報を都度入力してお支払いが可能ですが、2013年6月末のシステム改修に伴い、「クレジットカードで支払う」が「PayPalアカウントの作成」に変更になり、クレジットカード情報や個人情報を入力後、パスワードを設定して必ずペイパルアカウントを作成していただくことになります。

これまでは、毎回クレジットカード情報を入力すればよかったが、PayPalアカウントを作成するということは、PayPalにクレジットカード情報を登録することになる。クレジットカード情報は出来るだけ登録したくないが、FANDERSONのためにはやむを得ない。

なお、PayPalに登録する住所は、表示例に従って日本語で登録したほうがよい。これは後述する1回の支払限度額10万円を解除する本人確認書類が日本語だからだ。海外利用を念頭に英字で登録すると、たいへん面倒なことになる。

FANDERSONに知らせる住所だが、Fanderson Onlineの英字フォームに住所を含めた必要事項を入力しているので、PayPalからFANDERSONに通知される住所が日本語でも、特に問題ないはずだ。ただし、PayPalの「配送先住所」に、「選択した住所が、売り手が読める言語になっていることを確認してください」と表示されるので、念のため、ここだけ英字に変更しておくことにする。

[変更]を押すと、前回はFanderson Onlineの入力フォームから引き継がれた英字住所が選択肢に表示されたが、今回はそれがなかったので、[新しい住所の追加]から英字住所を追加した(国名、都道府県名はプルダウンメニューなので日本語のまま、氏名は姓名の順になる)。

PayPal配送先住所(変更前)

変更前はPayPalに登録した日本語住所になっている


PayPal配送先住所(変更後)

新たに英字住所を追加して、表示を切り替えた
(前回はFanderson Onlineから英字住所が引き継げたが、今回は出来なかった)


PayPalマイアカウント画面

PayPalマイアカウント画面でステータスが「未認証」になっている

あとは前回同様、最後に表示されるInvoice(送り状)を確認して終了である。海外との取引ではInvoiceが最も重要なので、これは印刷または保存しておく。メールでも同じ内容が届くが、Invoiceとはっきり明記しているのはWeb画面のほうである。

Invoiceについては、サンプルを2回目の更新時のアーティクルに掲載しているので、そちらをご覧いただきたい。

FANDERSONの会費だが、海外会員(Rest of the world)は前回同様43ポンドで、PayPalの決済額は7,362円だった。1ポンド=約171円で、決済当日の為替レート1ポンド=約164円より少し高い。

PayPalアカウントを作成すると、PayPalから「新規アカウントの利用開始」というメールが来る。この案内に従ってPayPalにログインすると、アカウント画面が使えるようになる。

ステータスが「未認証」になっているのが気になるが、

私のアカウントは「未認証」と表示されています。なんのことですか?

PayPal アカウントには、「認証済み」のアカウントと、「未認証」のアカウントがあります。この区別は、お客様間の取引の安全を保つために設けています。

アカウント開設後、アカウントにクレジット(デビット)カードを登録して、且つカードの確認を完了していただくと、アカウントは「認証済み」になり、引き出しおよび支払いに関する限度額は解除されます。

認証プロセスを完了されていないアカウントのステータスは「未認証」です。アカウントが「未認証」である場合、1ヶ月当たりの引き出し限度額と、アカウント開設後の累計額による支払い可能限度額があります。 (未認証アカウントの具体的な限度額については、アカウントにログイン後、残高欄の[限度額を表示]をクリックしていただくとご覧いただけます。)

とのこと。これは放置しておいてよいのか。ネットを検索すると、未認証のままだと販売しないECサイトもあると書かれており、念のため認証しておくことにした。

PayPalの認証方法は、200円の少額請求をPayPal側が行い、クレジットカード請求明細に書かれた4桁のコードを入力する手順。200円は認証後24時間以内に返金される。ただし、クレジットカードにマイナス請求されるのではなく、PayPal口座に払い戻される形になるので注意。

PayPalカード認証手続き

認証を行なうと4桁コードが生成され、クレジットカード会社へ200円請求される

なお、これとは別に1回の支払額が10万円を超える場合は、本人確認書類をアップロードして、5桁の暗証番号を入力しないといけない。12年10月~12月は、累計限度額が10万円を超える場合に必要と厳しかったが、13年になって1回10万円に緩和された。ネットで検索すると、この「累計限度額10万円まで」がよくヒットするので注意。

最後に、これがよくわからないのだが、加盟店への案内にはこんなFAQが付いていたそうだ。

Q4:買い手がペイパルアカウントに登録したくない場合はどうすればいいでしょうか?

A4:初回購入時は必ずペイパルアカウントを作成していただくことになりますが、従来どおりの個人情報およびクレジットカード情報の入力に加え、パスワードを入力するだけです。次回からは、より安全により簡単にお支払いすることができます。また、買い手がCookieを消さずに、初回ご利用時と同じPCまたはモバイル端末をご利用いただいた場合、2回目以降の購入時は従来どおり「クレジットカードで支払う」よりクレジットカード情報および個人情報を都度入力してお支払いいただくことも可能です。

初回にアカウント登録は必須だが、Cookieが残っていれば、2回目からはクレジットカード情報を毎回入力してもいいと読めるが、アカウント登録でクレジットカード情報を登録するわけだから、これは意味がないだろう。

(2015年1月17日追記)

PayPalのアカウント登録が不要に戻っていた。