YouTubeの動画をダウンロードしたいときに便利なのが、Save YouTube(旧Kiss YouTube)だ。YouTubeを見ていて保存したいと思ったら、アドレスバーの「http://www.youtube.com/watch?v=xxxxxxxxxxx」を「http://www.saveyoutube.com/watch?v=xxxxxxxxxxx」に変えてやればいい。これでflv形式かmp4形式に変換してダウンロードしてくれる、素晴らしいサイトだ。
そのSave YouTubeが突然動かなくなった。処理中にエラーになってしまう。このサイトはJavaを使っており、IE7のステータスバーに「ページでエラーが発生しました」が表示されるので、Javaランタイム(Java実行環境=Java Runtime Environment=JRE)のアップデートが原因だと思われる。最新の「JRE 6.0 Update 25」にしたのがいけなかったのだろう。最近、WindowsやAdobeの更新通知が非常に多く、Javaの更新通知も無意識にクリックしたのかも知れない。
JREのバージョンを意識する人は少ないと思うが、実はJavaを使っているサイトやシステムは多く、ネット利用の際にはブラウザの選択と同様に重要だ。JREのバージョンが違うと動かなくなるサービスが確実にある。
これまでJavaは互換性を保つため、アップデートの際に旧バージョンを削除しない仕様だったが、脆弱性対策のため旧バージョンは残さない方針に変わり、単一ディレクトリに上書きインストールされるようになった。それが今回の原因ではないかと思う。
ともかく、いますぐSave YouTubeを動かしたい。そのためにはJavaを旧バージョンに戻すことだ。試したところ、「JRE 6.0 Update 23」まで戻すと動くようになったが、一部動画でエラーになる。脆弱性の面からも、中途半端なバージョンを使うのはセキュリティ上よくない。そこで一つ前のメジャーバージョンの最終リリース「JRE 5.0 Update 22」を使うことにした。これだと完璧に動く。サポートは終了しているが、最終リリースなので脆弱性対策はそれなりに出来ているはずだ。企業や商用サービスでも「JRE 5.0 Update 22」を推奨しているところはまだあり、上位バージョンがベストとは限らないだろう。
JREの入れ替えは、コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」(Windows 7なら「プログラムと機能」)から現在のバージョンをアンインストールする。「JRE 6.0 Update 25」なら、「Java(TM)6 Update 25」と表示されている。旧バージョンの入手方法だが、JREは開発者向けに過去の全バージョンがダウンロード可能で、Archiveの「JDK/JRE – 5.0」から「5.0 Update 22」へジャンプし、「Download JRE」からOSを選択して落とせばよい。「JRE 5.0」のダウンロードページもまだ公開中なので、この「Java Runtime Environment (JRE) 5.0 Update 22」からも行ける。
いずれSave YouTubeも最新のJREに対応してくれると思うが、それまではこの対応でしのぐことにする。脆弱性に対する考え方は違うだろうから、くれぐれも自己責任で。
(2012年5月4日追記)
「Save YouTube」がうまく動かなくなったため、現在はFree YouTube Downloaderを使っている。
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