PASMO定期券の自動券売機での継続は、購入した事業者でしか出来ない


この記事は2013年3月に掲載されたものです。
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PASMOで複数の鉄道事業者を乗り継ぐ連絡定期券を持っている場合、自動券売機での継続は、その定期券を購入した事業者の駅しか出来ない。A鉄道とB鉄道を使っている場合、A鉄道で購入したPASMO定期券は、A鉄道の券売機でしか継続出来ない。B鉄道の券売機に入れると、エラーメッセージが表示される。

理由としては、下記のような回答があった。

継続の場合はお求めになった事業者でしか発行できません。継続定期の発行には、初回に購入したときのデータを参照して発行しますが、定期券の購入データを他事業者とやりとりすることは、システム上、また個人情報保護の観点から難しいためです。

定期券購入には生年月日や電話番号などの個人情報が必要だ。A鉄道に提出したものを、B鉄道が勝手に使用することが出来ないのだろう。ただし、有人の定期券発売窓口なら、改めて本人の同意を得ることで、他の事業者が発行したものでも継続可能なようだ。

注意したいのは、有効期限が切れたら他の事業者でも購入可能になることだ。継続ではなく新規扱いとなるので当然だが、次のような場合に面倒なことになる。

  1. 普段は自宅があるA鉄道の駅で継続している。
  2. 定期券を継続するのを怠っている間に、有効期限が切れてしまう。
  3. 行きは時間がないので、とりあえずPASMOのチャージ分で乗る。
  4. 帰りにB鉄道の駅で定期券を購入する(新規扱いので購入可能)。

こうなると、次回からはA鉄道の券売機では継続出来ない。

家人は普段東急で継続しているが、有効期限が切れてから京王で購入し、次に東急で継続しようとしてエラーになり、「定期が継続出来ない」と言ってきた。まさにこのパターンだ。本人はたまたま京王で継続(実は新規購入)しただけで、本来は東急という意識なので、なぜ出来ないのかと思ったようだ。PASMOが普及し、定期券が切れてもチャージ分で改札を通過出来るので、このようなケースは少なくないのではないか。

家人の場合、仕方がないので京王で購入した定期券の有効期限が切れるのを待ち、翌日東急で新規購入した。

(PASMO定期券継続のまとめ)

  • 自動券売機では、その事業者が発行した定期券しか継続出来ない。
  • 窓口では、本人の同意を得て他の事業者で発行した連絡定期券も継続出来る。

なお、PASMO公式サイトには次のような記述がある。

連絡定期券を継続する場合は、その定期券を購入した事業者でしかお取扱いできないことがあります。

窓口でもダメなパターンがあるような書き方だが、これは定期券をクレジットカードで購入したり、クレジットカードにPASMO機能が付いていたりなど、定期券以外の要素で扱いが変わってくることを考慮しているためと推測する。

検索すると、東武で購入したものを京王の券売機で継続出来たという質問があったが、これも有効期限切れの翌日に購入したのではないだろうか。

たしかに先月の定期更新に関しては京王の自動券売機で処理しましたが
もともと新規で購入したのは東武の定期券売り場窓口でした。